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ツール・ド・フランス第2ステージ

レースレポート

全長196km。中級山岳ステージ。

全部で8つもの、短くも険しい山岳ポイントを備えた、「ミニ」リエージュ~バストーニュ~リエージュとも呼ばれるステージである。

 

 

逃げ切りの可能性もあるステージだけに、昨日とは違い逃げはすぐには決まらなかった。

10kmほど走ってようやく7人の逃げが決まる。

 

リール・エルスのリリアン・ボシス(フランス、33歳)

エルゼビア・ベディオールのヨハン・ファンバステン(オランダ、23歳)

デクシア・フォルティス・アジアスのドリース・フェルトンゲン(ベルギー、28歳)

パブリシス・ブルターニュのポール・カンテ(フランス、25歳)

プレトリア・ウェルコムのケビン・アンダーソン(南アフリカ、22歳)

フォションラファイエットのジネディーヌ・アネルカ(フランス、35歳)

そして昨日も逃げたザックス・ローゼンタールのペトルヤンクロフスキ(チェコ、35歳)

 

メイン集団をコントロールするのはチーム・ユニコーンブレシアメタル・ベネトンなどの総合系チームであり、スプリンターチームは今日は完全に仕事をしない日となった。

リーダージャージを着るマルティン・ケラーがトイレ休憩をとると、他のチームのメンバーも次々に止まり、逃げは完全に容認された。

 

 

山岳賞ジャージを着るヤンクロフスキは、当然この日もジャージ維持のために全力で山岳を獲りに向かった。

しかし、47km地点の最初の4級山岳ポイント(登坂距離1.8km、平均勾配6.1%、標高差109.8m)はリリアン・ボシスとケビン・アンダーソンに先を行かれ、自身は3位でまったくポイントは獲れず。

さらに82km地点から始まる少し長めの登り(登坂距離3.1%、平均勾配7.4%、標高差229.4m)では、2年前の山岳賞を獲得しているアネルカがスパートをかけて先頭通過。アンダーソンに2位も獲られ、ここでもポイントなしに終わってしまった。

 

このあと、アネルカはアンダーソンと共に飛び出し、ヤンクロフスキを含む5人の逃げは少しずつペースを落とし、脱落することとなる。

 

 

167km地点の4級山岳まで、すべての山岳ポイントをアネルカが先頭通過し、合計で8ポイントもの山岳ポイントを獲得した。

これで、少なくとも本学的な山岳ステージが始まる第8ステージくらいまでは、山岳賞ジャージを着続けることが確定した。

 

 

ゴール前30km地点でアネルカはメイン集団に吸収される。

ゴール前19km地点には平均勾配9%超えの激坂が待ちかまえており、マイヨ・ジョーヌを着たケラーがここで脱落した。

 

さらにゴール前5km。

登坂距離はたったの800mだが、平均勾配が10%超えという超激坂。

この登りで、まず仕掛けたのがゼッケン1番を着る前年覇者アンディ・マレー

これに、ステージ優勝を狙うポール・ヴァンデルエルストや、ホセマヌエル・カルデロンなどがついていく。

そのままマレーが山頂をトップ通過。

 

この下りで、今度はアレッサンドロ・モゼールが飛び出した。

少し遅れてヴァンデルエルストが追いかけようとするが、その背後にぴったりとマリアン・ホッサが張り付いた。

当然、ステージを狙うライバルであるホッサに対し、ヴァンデルエルストは警戒し、牽制に入る。

この隙にモゼールは一気に集団を突き放し、フラム・ルージュを通過する頃には10秒近いタイム差を生み出していた。

 

アンディ・マレーが自ら集団を牽引し、ペースを上げていく。

その後ろには世界チャンピオンのロベルト・ブワシュチコフスキがぴったりとくっついて、飛び出す隙を窺っている。

さらにはヴァンデルエルスト、マリアン・ホッサ、ホセマヌエル・カルデロンなど。

 

秒差は少しずつ縮まっていくが、最後はモゼールがジャージにプリントされたイタリア国旗を誇示しながら、堂々のゴールを決めた。

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メイン集団からは、スパートをかけたステファン・ラウリッツェンが先頭でゴールし、次いでヴァンデルエルストが3位に入った。

ホッサは4位。この集団はモゼールと2秒のタイム差がついた。