らいたーずのーと2

旅行、自転車、現代美術、食、歴史、文学、哲学など雑多に綴る。

クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2017 第3ステージ

辻啓さんは現役ライダー達に対する知識量が半端なく、聞いていて本当に勉強になる解説をしてくれる。永田さんも聞きやすい声とトーン、テンポで、次々と辻さんの話を引き出してくれるので、絶妙なコンビだと思う。

 

ということで今日もいろいろ学んだ。

 

たとえば、

 

1.トゥーンスが昨日タイムアウトだって! パンクして助けが来なかったらしい。残念だけど、チームはコンタドール優先だろうしねぇ・・・トゥーンスは昨年もツールでいいスプリントしてたし、今年こそ頑張ってほしい! あれ、でも昨年のツールのITTで落車して大怪我を負ったの彼だっけ? ぜひリベンジを!

 

2.コカールが今年いっぱいでディレクトエネルジーを去る宣言! ツールで確実にエースを張らせてもらえるチームなのに、どうした・・? 他に行けるところなんて・・・あ、あーじぇーどぅーぜるとか?? でもあそこもトレイン微妙な気がするよ・・ ちなみにディレクトエネルジーのベルノーGMが「そんなこと言うお前は今年ツールに出さん」とか言ったとか(笑) さすがに撤回したようだが、チームとしては勝ちを狙える可能性いるコカールを出さないわけにはいかないだろう(笑) あーでも残念。来年はディレクトエネルジーの本拠地スタートなのにねぇ。

 

3.丸ハンドルがサイモン。まるっとサイモン。コンパクトはアダム。

 

4.今大会最年少はゴデュ。次に若いのがロット・スーダルのジェイムズ・ショー。ショーはU23リエージュ〜バストーニュ〜リエージュで5位。イェーツ兄弟の次に来る期待のブリティッシュオールラウンダーだとか。へー。ちなみにゴデュは昨年ラヴニール覇者で今年のフレッシュ・ワロンヌ終盤の飛び出しも力強く、個人的にはこちらも期待している。

 

5.リック・ツァペルの父、有名なエリック・ツァペルは現在、キャニオンのアンバサダー?社員?でキャニオン使ってるカチューシャやモビスターのチームカーに帯同して意見集約してるらしい。

6.ルワンダのニヨンシュチは幼い頃に兄弟を虐殺で殺されている。


などなど。

 


さて、レースの展開は残り14㎞地点でタイム差が1分40秒とまさかの逃げ切り展開の可能性が浮上してきた。
カチューシャが危機感を持ち、マシャドやラメルティンクのようなオールラウンダー系の選手の本気の牽引が始まる。
ただ、カチューシャが本気出すときって大体間に合わないイメージなんだよなぁ・・。


残り9㎞の段階でバーレーンメリダも前に出てきて、リトアニアチャンピオンのナヴァルダスカスが先頭。その後ろに新城、ボーレ、コルブレッリと続く。

 

しかし間に合わない。これはもう、完全に逃げ切りだ。

 


今回の逃げメンバーは6人。ロットNLからベルミューランと繰り下げで山岳賞ジャージを着るボウマン。ディレクトエネルジーからブライアン・ノロー。ワンティからバカールト。そして連日逃げに選手をのせているデルコマルセイユプロヴァンスのパテとシシュケヴィチュス。


シシュケヴィチュスはパリ〜ニースなどで積極的に逃げる姿を見せる。今年のパリ〜ニースでコルブレッリが勝ったステージでは10位に入るなど、スプリント力もある選手だ。


せっかく頑張っているデルコマルセイユ


ここで勝利を挙げて欲しかった。

 

 


だが、最後のスプリントで最初に飛び出したのはボウマン。その背後にすぐさまシシュケヴィチュスとバカールトが張り付くが、体重が軽いボウマンが、わずかな登りスプリントでリードを譲らずにそのまま逃げ切った。

 

繰り下げとはいえ山岳賞ジャージを着る選手が、平坦ステージで、逃げ切り勝利
まさかまさかの展開だった。
やっぱりカチューシャの追っかけは呪われてるよ〜。

 

ドーフィネの山岳賞ジャージは本家の山岳賞ジャージよりも格好いい印象。
そんなジャージがガッツポーズ決める今日のゴールシーンはなかなか見ごたえあるので、ぜひどこかで見てほしいところ。