6月15日の夜から18日の朝にかけて、青森に旅行に行きました。
ここ最近毎月のようにどこかに出かけているので、できるだけ経費削減を、ということで今回は高速バスによる移動を行ったほか、青森では2名素泊まり5000円の安いビジネスホテルを利用。
ホテルは問題なかったが、高速バスはやはり身体に厳しい・・・。
実質的な観光は16日(金)と17日(土)の2日間。
1日目は朝食を青森市内の古川市場 のっけ丼 青森魚菜センター本店にて。
1300円で10枚綴りの食券を購入し、ご飯(食券1枚、大盛は2枚)のほか各種刺身等を食券で選び自由に載せていくスタイル。
肉もあるがやはりここは魚だけで・・・鯛やサーモンなどを始め、トロは2枚、ほたては3枚ってな具合で選んでいく。店によってネギトロが1枚だったり2枚だったりするなど戦略的に選ぶのが肝要。
選び方によってはめっちゃ贅沢な丼が完成する。ただし、欲張りすぎて朝からお腹いっぱいになり過ぎたのはちょっと後悔。味噌汁も食券1枚で購入できるのだが、刺身を優先してそっちばっかり集めてしまった。
その後はバスで目的地の三内丸山遺跡へ。
丁度、市内の小学校の行事と重なっていたようで、大量の小学生と共に満員状態で向かう。
外国人の方が多かった。若い二人組の1人は腕に「継続は力なり」のタトゥー。
外国人の老夫妻は小学生たちと仲良くなり、小学生が英語で自己紹介したりしていた。
三内丸山遺跡は縄文時代の遺跡が発掘され、それを復元したものなどが展示されている。
両親が昔旅行で訪れて良かったよと言っていたので、ずっと行きたいと思っていた。
なんと、入場料は無料。ガイドもボランティアの人が無料で請け負ってくれる。
そのくせ中は、結構しっかりとした復元遺跡が残っていて見ごたえもバッチリ。
かなりおすすめなスポットである。
有名な櫓?見張り台?空も雨予報があったにも関わらずすっかりと晴れて気持ち良くなった。
高床式の建物のほか、数種類のバージョンで復元された「竪穴式住居」。
竪穴住居は中に入ることもできる。
そして、三内丸山遺跡からは徒歩で県立美術館に向かうことができる。
この県立美術館、現代美術を集めて特集をしており、以前はUFOの墜落などもあったらしい(謎)
また、青森出身の現代美術家奈良 美智の作品も常設されているとのこと。
こちらは屋外から無料で行けるゾーンにある、奈良氏の作品「あおもり犬」。
奈良氏と言えば目つきの悪い少女の絵なんかが有名だが、今回の展示の中では、おそらく「アオモリ・ヒュッテ」と題された、小部屋の展示が印象的だった。
小さな小部屋の中に少女が3人、うつ伏せで寝転んで本を読んでいる?部屋の中にはまばらに花が咲いており、鑑賞者は部屋の外側の窓からこれを見ることができる。
窓だけじゃなく、壁にも無数の小さな穴が開いており、そこから「覗き見る」こともできる。目線の高さの小さな穴から覗くと3人の少女のうちの1人だけをちょうど視界に納めることができる。少女たちの顔は隠されている。
この展示の外側には狭い通路が。そこには鏡があり、もしかしたら・・・これも作品の一部なのかもしれない、と思ってしまう。小部屋を回り込むようにして隘路に向かう鑑賞者を阻む鏡・・・ちなみにその通路は袋小路になっているが、その足元には消えかけた「この先立ち入り禁止」の文字が。立ち入り禁止も何も、すぐ袋小路なんだけどね。
この文字ももしかしたらある意味では、作品の一部なのかもしれない。それは深読みし過ぎか?
この展示は部屋の中に入ることはできないが、ほかにも小部屋風の展示はあり、そちらは中に入ることができる。内側と外側とで鑑賞の際の雰囲気が変わる、これも面白い展示だった。
特集展示もやっており、そちらでは岡本光博などの作品も。
いわゆる3.11芸術の展示もあったが、3.11に関して納得のいくイメージをまだ自分の中で持てていないので、それらに対する適正な評価は行えないでいる。
ただ、3.11をテーマにした映像作品はあり、そちらはおそらく廃墟と化したフクシマの映像だったと思うのだが、最初チェルノブイリに見えて、そのあとでフクシマであると気づくような映像だった。
フクシマがチェルノブイリ化している現実を十分に理解していない側を静かに糾弾するような作りに見えて、それは少しだけ興味深かった。
夕食はホテルの近くのお寿司屋さん「一八寿司」へ。
値段は決して安くはないが、非常に美味だった。とくに穴子が、しっかりと焙られており、タレに頼らない、食べごたえのあるモノだった。
17日(土)はリゾートしらかみに乗って十二湖駅へ。
途中、千畳敷と呼ばれる海岸で15分ほどの降車休憩が入る。
潮が引いており独特な風景が広がる。
リゾートしらかみは先頭車両が自由に使える展望デッキとなっており、そこからの眺めは非常に魅力的。
窓も大きく写真も撮りやすかった。
十二湖に着いたあとはバスで十二湖奥へ。
噂の「青池」に到着する。
噂通りの、インクを流し込んだかのような青色の池。
水も透き通っており、水底に沈んだ丸太の姿もはっきりと映していた。
こういうスポットは大体、雑誌に載っている写真よりも実物は劣って見える「がっかり観光地」が多いのだが、ここは十分に美しかった。おすすめできる場所である。
ほか、名前通り無数の湖・池に出会えるのだが、全体的にこじんまりとしたエリアなので、徒歩で十分巡り切ることができる。
グレートキャニオンの日本版(笑)らしい「日本キャニオン」を眺めることもできる。
帰りはバスを使わず、ひたすら徒歩で下山した。
帰りのリゾートしらかみからの眺め。
どうしても光の問題でよく見えないが、こういう、海と水田が非常に近いところにある風景はとても好き。
2日目の夕食は駅の近くの普通の焼肉屋さんに。
普通の焼肉屋さんだったけれど、めっちゃ安かったけれど、普通においしかった。
とくにホタテなどの海鮮焼きが美味しかったのは、さすが青森といったところなのだろうか。
あっという間の旅行だったが、濃い時間が過ごせるいい旅行だった。
次は山口の、角島や萩を巡る旅行をしたい。